リバースモーゲージについて調べてみた

老後の生活費に?自宅を担保にお金を借りる?返済方法が一般的な借金とは違うリバースモーゲージについて調査してみました。

リバースモーゲージのデメリットについて

リバースモーゲージのデメリットにはいくつかあります。
銀行などはメリット、例えば自宅にそのまま住み続けられることなどをかなり強く強調するでしょうが、デメリットについてもしっかりと考えておきましょう。

まず一番は、終身で借り続けることができるわけでは決してないということです。
あくまで自宅を担保にしてお金を借りることができるというだけであって、年金ではありません。
借りたお金の元本と金利を合わせた金額が自宅の担保価値に到達してしまえばその後は借りることはできなくなってしまうのです。
この点をかなり誤解している人がいますので注意しておかないといけません。

仮に金利を無視して計算しても、担保価値を毎月借りる金額で割った値が借りることのできる月数の上限ということになります。
実際には金利がありますから、その月数まで借りられることはありません。
自分の将来を考えておかなければなりませんが、将来のことを誰も完璧に予測などできませんから、リバースモーゲージで対処できる範囲には限界があることになるわけです。

また、では毎月の借りる金額をごく少なめに抑えておき、単純な割り算計算ではまず自分が生きていられると思われる間じゅうずっと借り続けられることにすれば解決するのではないかと思われるかもしれませんが、これも当てはまりません。
というのも、契約の満期が設定されているからで、一例を挙げれば契約から20年たてばその時点の借り入れ残高を一括返済しなければならないと決められていたりします。
これが次のデメリットです。
満期時点では借り入れ残高もかなりの金額に上っているでしょうから、たとえまだ自宅の担保価値には達していないとしても、残高を一括返済できるような現金を用意するには結局自宅を売却しなければならないということも十分にありえるでしょう。

このようなリバースモーゲージのデメリットを考えれば、まだ元気な今のうちに自宅を売却することも視野に入れたほうがよいかもしれないのです。