リバースモーゲージについて調べてみた

老後の生活費に?自宅を担保にお金を借りる?返済方法が一般的な借金とは違うリバースモーゲージについて調査してみました。

リバースモーゲージと住宅金融支援機構

住宅融資保険を活用した高齢者を対象としたリバースモーゲージ型住宅ローンの取り扱いを、フラット35で知られている住宅金融支援機構が扱っています。厳密には、リバースローンとは少し違いますが公的な融資の色合いが強く、安心感があります。利用する場合は、銀行経由で融資をうけることになります。
他の金融機関が取り扱うリバースモーゲージと違うのは用途が特定されていることです。以下の用途で適用されます。


①自分が住んでいる家のリフォームの資金
②申込者本人の居住住宅の建設資金または購入資金(戸建ての住み替え、マンションへの住み替え資金)
③子所帯等の住宅取得資金(子世代の負担軽減)
④サービス付き高齢者向け住宅の入居一時金
⑤住宅ローンの借り換え、住宅ローンと併せてリフォームを行う場合の資金、併せて融資申し込みで両者が対象になります。中古住宅購入も可能)

 

開始当時は、リフォーム資金に限定されていましたが、かなり拡大されています。申込者本人の要件としては次のすべてを満たすことが必要になります。


①借入申込の年齢が60歳いじょうであること
②毎月支払い方式の場合、総返済負担率(他の借入を含めた返済率)
・年収400万円未満のかたは30%未満
・年収400万円以上のかたは35%以下
フラット35と同じ返済率であり安定収入に重点が置かれています
③借入申し込みにあたって金融機関からカウンセリングを受けること
④借り換えの場合は、以下の要件が満たされること
・借り換え申し込み日において、既存の住宅ローンの遅延がない
・借り換え後のローンの債務者と既存の住宅ローンの債務者が同一である


返済方法としては、元金は債務者全員が亡くなられたときに、担保物件の売却または相続人からの返済により一括で支払ます。利息の返済方法は選択です


・利息の支払いを毎月行い、元金は債務者全員が亡くなられたときに一括返済する
・債務者全員が亡くなられたときに元利金一括返済する。利息は併せて契約終了時に一括支払い


担保としては、現在居住する家に、金融機関を第一順位とする抵当権を設定します。通常のリバースモーゲージは根抵当権の設定が条件となりますのでここが違います。